今日から実践できる、HSPの特有の生きづらさを和らげる3つの対処法

HSPの概念は、1996年にアーロン博士の著書『The Highly Sensitive Person』が翻訳された頃から日本へ伝わったと言われます。

今や広く認知され、SNSでHSPに関する発信をされる方も多くある中、

「あれこれ悩んできたのは、HSPだったからなのかな?」と、友人から相談を受けました。

HSPを知るまでは、HSP特有の気質や悩みに気づかないまま幼少期を送ってきた人がほとんどだと思います。

今日は、HSP特有の生きづらさの対処法について一緒にみてみましょう。

まずは、自分は「HSP」と知ろう

「HSP」はアーロン博士が提唱した概念です。「Highly Sensitive Person」の略で「ひといちばい敏感な人」と訳されます。

ひといちばい敏感であるとは、五感を通しての情報をとても深く細やかに処理する生まれつきの傾向をいい、受け取った情報を脳でより丁寧に仕分けているということです。

この特徴を知らず、「人と違うのは努力が足りないから」「変わらなければ」と誤った判断を持ち、自分を否定してしまう方も多くみられます。

これまで感じてきた生きづらさや劣等感は、HSPという人口の20%の少数派に属するために起こった課題かもしれません。

まずは、HSPの気質について知り、「自分らしさ」を大切にして生きる、と決めましょう。

いつも「いい子」だった。他人軸から卒業しよう

幼いころから感受性が強く、共感力が高いHSPさん。

「感覚処理感受性(SPS)」と言われ、身体的、感情的、社会的などの刺激に対する中枢神経系の感受性が人よりも高く、非常に繊細なため、非HSPの受け取る情報量を1とすれば、HSPは何倍もの情報量を拾うとも言われます。

人の気持ちや周りの雰囲気を無意識に感じとるため、もやもやしたり、自分が何とかしなければという気持ちにしばしば駆り立てられたりする方もいるのではないでしょうか。

さらに、HSPの良心的な特徴が重なり、「他人軸(=他人の気持ちに合わせて行動する)」で生きることが癖になっている人も多いと言われます。

他人の気持ちに合わせて行動することも大切ですが、一度きりの大切な人生、他人に合わせてばかりでは、もったいないですね。

他人軸から卒業し、自分軸を育てていきましょう。

HSPの生きづらさを和らげる3つの対処法

生きづらさへの対処法①「人との境界線を意識してみよう」

「好きにしていいよ」と言われても、幼いころから親や先生の言葉の裏【本心】を無意識に感じとり、顔色をみて動いたり、

大人になった今も、家族や友人、上司や同僚のネガティブな気持ちを共感し過ぎて、もやもやしたり、落ち込んだり・・

そんなことはないでしょうか?

脳の働きの違いから、心理的な境界線が厚い人と薄い人があると言われていますが、
HSPは、自分と他人を区別する心の境界線が薄くてもろいので、他人の影響を受けやすいとも言われます。

境界線とは目に見えるものではありませんが、「ここまでは私」と自分のエリアをしっかり認識している事です。

そして、境界線を意識することは、相手を避けたり、否定する事ではなく、
自分が自分を大切にでき、相手も尊重できることです。

まずは、境界線を意識するところからはじめてみましょう。

徐々に境界線を感じられるようになり、相手の感情に巻き込まれなくなると言われます。

生きづらさへの対処法②「私が安心できる居場所を大切に」

居場所というと、学校や職場、行きつけのカフェなどの具体的な場所もありますが、

自分が自然体でいられる仲間との「コミュニティ」も居場所です。

友だち100人作ることを目標にしている人もあるかもしれませんが、
HSPは心からくつろげる友達やパートナーが1人いるほうが、心身共にリラックスし、健康的になれると言われます。

あなたにとっての居場所はどうでしょうか?

自分はどんな時、誰といる時にリラックスでき、素直に表現できるのか、ふりかえってみましょう。

悩んだり葛藤するのは、ありのままの自分を知って、そんな自分を受け入れる上でとても大切なことです。

そのためにも、誰かが理解してくれたり、揺らぐのもOK!とマイペースでいられる時間と空間は必要です。

自分にとっての心地よい「居場所」を大切にしていきましょう。

生きづらさへの対処法③「わたしの取説をつくってみよう」

HSPの特性の一つに、

「刺激をより深く受けるため、神経が高ぶりやすい」とあります。

光、音、におい、人の感情、場の空気、痛み、体調や予感、第六感などの些細な刺激を敏感に感じ取り、神経系が強く反応し、体が反応してしまうという特性を持っています。

また、同じHSPでも、敏感さの度合いや気になるポイントは異なり、体調やストレスによっても変化します。

自分らしさを大切にするためにも、自分はどの刺激に敏感なのか、どこまでなら大丈夫かなど、刺激の適量を把握しておきましょう。

合わせて、自律神経、ホルモンバランスなどの今日の体調もチェックしておきましょう。

HSPさんは真面目で頑張り屋が多いです。神経の高ぶりにも気づかず、身体がサインを出していても、もっと頑張らねばと無理を重ね、自律神経失調症やうつ病など身体が悲鳴を上げてから気づく人も少なくありません。

HSPの気質を考慮した自分の頑張り方、取り扱い方を客観的に把握し、安心な生活を実践していきましょう。

そして、自分の取扱説明書は、時々見直しが必要です。

私たちの人生は、時間の流れの中で変化していくものです。

また、アーロン博士はHSPは高い能力、可能性があると言っています。

自分の課題や弱点の克服も大切ですが、自分の才能を社会で生かし、人の役に立つことほど、HSPが充足感を得ることはないとも言われます。

ぜひ、自分の可能性を追求していきましょう。

そのためにもHSPの気質を理解して、自分の頑張り方を把握することは必須です。

先に、他人の気持ちに合わせて行動する「他人軸」からは卒業し、「自分軸(=主体的に生きる)」を育てていくこと、

そのために境界線を引く、居場所をつくる、自分の取扱説明書をつくるという方法をご紹介しました。

そして、その自分軸の根底にある人生軸(=自分の人生にとって一番これが大事、といえる軸)を教えられたのがブッダといわれています。

引用文献:長沼睦夫著『敏感すぎて生きづらい人の明日から楽になれる本』永岡書店

参考文献:エレイン・N・アーロン著『ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛』青春出版社

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